ElecraftよりK3が発表されました。50MHzを含むオールバンド・オールモード(CW/SSB/AM/FM/Data)機で、IF DSPを搭載、RTTY/PSKのデコードも出来ます。CW派にはうれしいSPOT機能も2種類(視覚的なものと聴覚的なもの)搭載されています。K2よりボタンが増えたことで操作性がより向上しました。フロントパネルを見るだけでおおよその使い方がわかるぐらい、シンプルな設計です(高度な使い方はマニュアルが必須でしょうが)。最初に本体を購入して、己のレベルやニーズに合わせてアップグレードしていくことも出来ます。100Wアップグレード(10Wモデル用)、内蔵オートチューナ、サブ受信機、ゼネカバ受信(0.5-30MHz)、各種ルーフィングフィルタ、TXCO、デジタルボイスレコーダ等がオプションとして用意されています。
K3は従来のエレクラフト製品とは異なり、モジュラーキットまたは完成品(工場組立済み)として販売されます。モジュラーキットは半田付け不要のキットです。イメージ的にはパソコンの自作(組立)のようなものでしょうか。部品の約60%がSMD(Suface Mounted Devices; 表面実装部品) ですから、仮に完全キットがあったとして、腕に覚えのある人でも最後まできっちり製作できる人はほんの一握りでしょう。 それでもチャレンジする人はいるでしょうが、一部のマニアックな人に向けた製品に留まるのではなく、より多くの人が楽しめる製品としてK3は誕生したのではないかと思います。
これまでエレクラフト製品に興味を持っていたけれど購入に踏み切れなかった人もいるでしょう。モジュラーキットはこれまで何らかの理由(半田付けをするには目が悪いとか手が不自由とか)により自作を楽しめなかった人が、そして完成品はコンテストやDXペディションで過酷な使用に耐えうるか不安だった人が、K3購入層となるかもしれません。また、初心者からベテランまで無線機購入の選択肢のひとつに成り得るでしょう。
日本でK3を入手するには価格の問題が一番のネックになるかもしれませんが、K3の登場によりエレクラフト製品のユーザー層が広がり、新たな同好の士(Kit Builders)が増えるのではないかと期待しています。
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